メイリアさま、みうめさま、217さまが踊る「極楽浄土」をトレースしました。
「極楽浄土」のモーションは、他の方が一人だけのものを配布されていますが、三人揃って踊って欲しかったので、改めてトレースすることにしました。
今回のトレースでは、新しい試みとして、下記の課題を挙げて取り組むことにしました。
- 服をボーンで動かさずに、クロスシミュレーションで動かす
- デモムービーをMMDではなく、Unityで作成する
服をクロスシミュレーションで動かしたかったのは、これまでの経験から着物(特に、袖の部分)をボーンで動かすと、どうしても実物とかけ離れた動きになるため、これを何とかしたかったからです。
また、デモムービーをUnityで作成するのは、モデルの質感をイラストレベルに近づけたいと思ったからです。
ところが、実際に作業を開始すると、想定していたよりも遥かに多くの課題があることが分かりました。
特に問題となったのが、MMDで作成したモーションを他の3DCGソフトウェアで使用すると、手足が捩じれる現象が頻発すること。
このことはMMDでのモーショントレースが終了した後に判明したため、デモムービーの本編部分はMMDで作らざるを得なくなりました。
その結果、モーショントレース中にムービー作成用の舞台セットやエフェクト類の準備をしていたのですが、Unityでの使用を想定していましたので、新たにMMD用に作り直す羽目になってしまいました。
また、今後クロスシミュレーションで服を動かすための作業工程を確立しておきたかった(本編でできなかったのが悔しかったのもあります)ので、エンドロールをUnityで作成することを決断しました。
このため、エンドロールにおけるモデルのモーションをMMDではない他の3DCGソフトウェアで作成することになったため、その習熟にも時間がかかりました。
さらに、いくつものCGソフトウェアを経由することが必要となったため、データの受け渡しに関する具体的な手順・設定を確立せねばならず、あーでもない、こーでもないと頭を悩ます毎日。
そんなこんなで、ようやくデモムービーが完成した時には、モーショントレース終了時から約半年の時間が経過していました。(いや~、長かったです)
それでも、この間に習得したノウハウは膨大かつ貴重で、今後のムービー作成に是非、生かしていきたいと思っています。
さらに、出来上がったムービーを見ると、まだまだUnity他のCGソフトウェアを使いこなせておらず、振り回されている感があります。
なので、今後はこれらの更なる習熟にも努めるつもりです。
極楽浄土 フルバージョン版デモムービー
私が制作した「極楽浄土(フルバージョン版)」のモーションを適用したデモムービーです。
下の画像をクリックすると、視聴することができます。
ムービーの大きさは1280×720pxですので、ご覧になる時には設定で1280×720を選ぶと綺麗に見れると思います。
このモーションデータは、YouTubeに投稿されているムービー”極楽浄土”の中で踊っているメイリアさま、みうめさま、217さまの動きをトレースして、私が作成したオリジナルのものです。
デモムービーを見ていて思うんですが、やはり3人が個別のパートで踊るのは良いですね。
また、今回のムービーでは、モデルの衣装はもちろん、ステージや特殊効果を放つ小物(スピーカーや照明)も、自分のイメージに合うように全て自作しました。
上述の通り、MMDとUnityの両方を使ってムービーを制作することになったため、これらは全てMMD用とUnity用の2種類を制作しました。
その結果、両者の違いを把握できただけでなく、制作技術(特に、エフェクト)がかなり向上しました。
さらに、エンドロールでは、衣装をクロスシミュレーションで動かしましたので、着物の袖の動きは見違えるくらい良くなりましたね。
その反面、クロスシミュレーションの使い方にまだ慣れていないので、衣装の破綻が随所で見られます。
これは、今後解決すべき課題ですね。
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